ザ・マンション管理士マインド対談

~ プロナーズ認定研修を終えて ~

有限責任事業組合
マンション管理士プロフェッショナルパートナーズ
代表理事 川原一守 
研修担当理事 親泊哲

日時:2006年 6月27日
場所:都内某所

1.マンション管理士マインドを持て

(親泊)
プロナーズ認定研修第1編「マンション管理士マインドの形成」は、マンション管理士として起業するために基本となる考え方の習得を目的としたものでした。こうしたテーマでマンション管理士に対する研修を実施した団体は、たぶん当組合が初めてだったと思いますが、認定研修受講者に対して実施した受講後アンケートでは、この講義が最も有用だったという嬉しい回答をもらう結果になりました。そして、今回2回の認定研修を開催している間に、マンション管理士の歴史も5年目に入りました。設立メンバー以外のプロナーズ認定者も誕生したところで、マンション管理士の事業展開の歴史などを振り返りながら、改めてマンション管理士マインドの重要性について考えてみたいと思います。

(川原)
プロナーズ事業の柱とも言える認定研修の中身の立案にあたって、設立メンバー間で真っ先にその必要性や重要性について一致したのが、マンション管理士マインドでしたよね。以前からマンション管理士としての独立開業を志向する者はそれなりに存在しながら、実際に事業展開している者をほとんど見かけないという事実と、現に我々が早い時期から事業展開し、最近では猫の手も借りたいような状態になってきているという2つの事実について、まず分析する必要がありました。イロイロな視点から考えてみましたが、両者の能力に何倍もの差があるはずもありませんから、この2つの事実については、両者におけるマンション管理士としての心得や業務に関する基本的な考え方が相違していることによる結果ではないかと考えたわけです。一方で、現在マンション管理士として事業展開しているこの事業の設立メンバーには、それぞれ事業展開のやり方は違っても、マンション管理士としての心得や業務については、共通した考え方が存在しました。つまり、実際に事業展開の実績に裏付けられた共通項、基本部分が「マンション管理士マインド」であり、一緒に仕事をするためには、まず、その基本部分の統一化を図る作業が不可欠だったと言えます。

(親泊)
それが「マンション管理士マインドの形成」という名称になりました。そう言えば、命名者は代表理事でしたね。当時の記録を参照すると、マンション管理士として、関与した管理組合で意味のない「管理会社叩き」をやったり、安易な自主管理推進論を振りかざしたりしないためにも、これが不可欠なこと…とあります。

(川原)
認定研修の第3編「管理組合と管理会社との正しい関係」で瀬下理事が講義してくれたことですが、マンション管理業界の歴史上も実在したという「管理会社を叩くことによってしか自己の存在を示せないような事業者」になってしまっては、おしまいですからね。具体的なところで、管理会社に管理を委託しているマンションから相談を受けるなり、即座に管理会社を変えた方がイイだの、他所から見積を取った方がイイだの、自主管理に切り替えた方がイイだのといった軽率なアドバイスをしたり、それに端を発した誤ったコーディネートに精を出すようになったり、そこまでしないとしても、極端な管理会社性悪説的な偏った思想(?)のようなものを持ったマンション管理士も実在すると聞いていますが、さしあたりそのような者が典型です。自己の能力や経験の不足を管理会社を叩くことでカバーしようとするような国家資格者とは、とても一緒に仕事はできません。

(親泊)
全くそのとおりですね。マンション管理適正化法の趣旨を理解しているマンション管理士は、時として管理組合の依頼を受けて管理会社に毅然と意見することもありますが、管理会社を排除するような論理を振りかざすことは決してありません。ともあれ、マンション管理士として事業展開したい者は、実際に事業展開している者の考え方に統一してもらう…という点で、このマンション管理士マインドの形成とは、とかく誤解されがちなマンション管理士の心得や業務について、従前の誤解を修正してもらうことを目的とした研修だったとも言えます。今回認定したマンション管理士は、合格年度で区別すると三期生と五期生でしたが、マンション管理士の実状に照らした場合、マンション管理士になってからの期間が経過している者ほど、また従前それなりにマンション管理士として活動した経験がある者ほど、マンション管理士マインドの形成において、従前の誤解を修正する作業を行うことになりますね。別の意味で、この世界はそれだけ誤解が多いことになります。

(川原)
マンション管理士として事業展開している者がきわめて少ない現状について、管理組合側の意識の低さなどを理由に挙げるマンション管理士の意見を耳にすることがあります。あながち間違いとは言えない意見ですが、だからと言って、当のマンション管理士が将来の事業展開について、そのうち制度が普及して自分にも声がかかるだろうなどと考えるようなことがあるなら、それはもう大変な誤解です。いざ管理組合がマンション管理士の活用を思い立てば、ほぼすべての管理組合において、多くのマンション管理士の中からできるだけ優秀なマンション管理士を選んで活用することになるのは間違いありません。例えば、大規模修繕の施工業者を決めるときでも、管理委託契約を見直すときでも、みんな自分たちが管理組合に選ばれるように工夫し、努力するものです。私たちマンション管理士も、管理組合から選ばれるための努力が大切になってきます。

(親泊)
確かに。マンション管理士として事業展開を志向する者は、そのときに「差別化されて活用される者(=勝者)」になる必要がありますが、そのためには、マンション管理士としての心得や業務に対する考え方が管理組合に納得されるものとなっていること(マンション管理士マインドが形成されていること)が最低の要件になりますからね。

(川原)
改めて、事業展開を志向するマンション管理士と、そうでないマンション管理士とを差別化するのが我々プロナーズの事業です。これについては、事業がスタートしてまもないために正しく理解されていない部分もありますが、先の「管理組合に選ばれるマンション管理士の図式」を理解してもらうことで、管理組合がマンション管理士を選ぶときに行うことをマンション管理士と管理組合のために行っている事業であること(管理組合とマンション管理士の双方にとって有益な事業であること)を理解してもらえるのではないかと思います。

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