2015年4月13日(月)、2015年度認定研修がスタートしました。

今年から、大きく分けて次の2点を改編して認定研修を実施しました。

(1) 認定研修6日間のうち最終日を除く5日間を1日6コマの講義から1日5コマに減らす代わりに、マンション管理士として多少の経験を経たほうが有効と思われる講義を、およそ半年後にフォローアップ研修として1日(5コマ)実施する

(2) 「マンションの設備」の講義を座学ではなく、「建物と設備」として大手管理会社の協力を得て、管理人さん等を研修する実際のマンションの設備を見られる施設見学に変更

2011年の5日間を6日間に、テキストを約2倍のボリュームアップを行った改編以来の認定研修の大きな改編を行った初回となりました。

まず最初は、マンション管理士として、また、起業する上での心構え、業界環境や、マンション管理士の主要な業務、他資格者との業務分界点、コンプライアンス、マンション管理士事務所のイメージ、業務受託についての基本的な考え方、同業のライバル等について勉強するプロナーズが最も大切にする第1編「マンション管理士マインドの形成」に関する講義です。講師はプロナーズ川原代表理事、親泊理事が務めます。

一番基礎となる大切な部分ですが、いきなり座学で4コマ合計6時間。これから6日間のハードの研修の始まりです。

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初日の最後のコマは親泊理事による「区分所有法(基本)」の講義です。マンション管理士資格の受験勉強ではある程度勉強しているつもりだったかもしれませんが、団地等、プロとして必要な理解の深さを改めて感じる講義です。

研修2日目は、初日に引き続き「区分所有法(応用)」の講義です。4つのケーススタディを中心に行いました。

続いての講義は稲葉理事による「マンション標準管理規約」の講義です。

区分所有法の歴史と標準管理規約の変遷の背景等、また、その時期に竣工したマンションで設定された規約の特徴等、今後、規約改正の業務を行うためにも知っておかなければならない知識背景等を学習しました。

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午後の3~5コマ目は瀬下理事が担当します。

「マンション管理適正化法」の講義ではおさらいも含めて、「管理委託契約」では、管理委託契約書の実務上の留意点などを標準管理委託契約書などを参照しながら学びました。

2日目の最後は、「各社決算書の異同」の講義で、実際の管理会社が作成する決算書の書式を示しながら、それぞれの特徴とマンション管理士としてチェックする上の留意点について具体的な紹介がありました。

3日目の午前中は今年からの試みで長谷工コミュニティの六郷土手にある研修センターでの施設見学「建物と設備」です。朝は現地集合して施設見学を行います。

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実際の設備を見ながらの説明に座学よりもマンションの建物や設備に関しての理解を深めることができました。

午後はいつもの会場に戻って、重松理事の担当する「長期修繕計画、建物診断」、「大規模修繕コンサル」、「管理費等の滞納」の講義です。

「長期修繕計画、建物診断」では、長期修繕計画の基本的考え方や、チェックポイント、見直し業務への取り組み方、専門業者への依頼のパターンや方法についての解説がありました。

「大規模修繕コンサル」では、大規模修繕工事とは、というところから、大規模修繕工事へのマンション管理士のかかわり方、また、実際の見積比較資料などを用いて、談合の実態も含めた生々しい講義が行われました。

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「管理費等の滞納」は、どのマンションに関っていても起こり得る問題ですが、基本的な考え方と取り組み姿勢、また、マンションにおける管理費等の滞納の特徴と問題点、また、その対策、特に区分所有法59条の競売に関しては教科書で知識としては知っていても、実際の事例等にも触れ、実務上貴重な知識を学習しました。

4日目の1~3コマ目は親泊理事が担当する「管理組合の特性」、「顧問業務の実際」、「規約の見直しコンサル」です。

「管理組合の特性」では、我々マンション管理士の顧客対象である管理組合が、どのような組織的な特性をもっているか、子細に分析し、今後の業務受託のヒントとするための講義です。

続いて「顧問業務の実際」の講義で、実際にマンション管理士が管理組合でどのような関わりかた。サービス、価値を提供しているのか、全部委託のマンションにおける顧問業務の実際や、自主管理における事例紹介など丁寧な解説をしていきました。

午後最初の講義「規約の見直しコンサル」では、規約の見直しは意外とそれっぽい成果物もできやすく、やや容易な業務であるかのような誤解があるなど、実際のマンション管理士の役割や取り組みについての基本的な事項や、典型的な事例の一つとして後段の団地型マンションでの規約の見直しの事例、単棟型の規約が団地型のマンションで定められていると何が困るか等の事例等をふまえて、勉強しました。

3日目の4、5コマ目は川原代表理事による「アプローチから成約まで」、「管理委託契約の見直しコンサル」です。

「アプローチから成約まで」では、メールによる相談の見極め方や対面相談での用意してもらう資料やポイントを前半で触れ、後半では、2つのマンションでのコンサル採用に当たり、複数のマンション管理士等と競合した事例を紹介し、どのようなポイントで提案していったか、管理組合はどのようなところを評価するのか等を実際の事例資料を交えて解説しました。

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「管理委託契約の見直しコンサル」は川原代表理事が担当し、ポイントとして個人的な椎の排除と透明性のある見直し、既存の管理会社についての考え方、透明性の確保や、最終的な委託先内定まで役員以外の組合員も参加していくようなプロセスなどを実際の事例や資料を交えて説明しました。

5日目、最初のコマは稲葉理事の担当する「合意形成の手法」の講義です。

管理組合における合意形成の基本的な事項や、実際に用いられる手法、マンション管理士の果たすべき役割やテクニックについて、今後のマンション管理士実務にあたり根幹となる合意形成について学びました。

2コマ目は瀬下理事が担当する「管理組合と管理会社の関係」の講義です。

また、「管理組合と管理会社の関係」の講義では、管理組合と管理会社はどのような関係にあるかを正しく理解することにより、マンション管理士が存在する価値やみだりに管理会社に批判的な姿勢を取らないような、管理会社と管理組合の関係の中でマンション管理士の立ち位置を理解し、今後、管理組合運営にかかわる際のヒントとしていきます。

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午後の3コマ目では外部講師で、大手管理会社の保険担当部門での豊富な経験をもち、現在は独立して管理組合の保険を中心とした保険代理店の村瀬講師を招き、「マンションの保険」について、保険の基礎から、大手損保会社の商品の比較、事例紹介、また、マンション共用部の地震保険についても丁寧な説明と、質疑応答がありました。

4,5コマ目の「財務・会計」、「税務・労務等」の講義は、伊藤講師(プロナーズ認定者)が担当します。

「財務・会計」では、管理組合会計の目的を公益法人会計、企業会計との比較や、実際の決算書などを用いながら問題点の指摘や改善方法、また、管理組合の税務に関する実務上の取扱いについて学びました。

5日目の最後の講義、「税務・労務等」では、管理士の実務とは少し離れて、事務所を開設するときの具体的な手続や税務上の留意点、労務関係の手続き等について、実際の書式も用いた具体的な生々しい独立開業の講義に受講生一同聞き入って初日目の講義が終了しました。

5日連続の座学を終え、土日を挟んで週明け月曜日の最終日を残すのみとなりました。受講者の皆さんは最終日の話すこと編でのプレゼンの練習が気になるのか、やや不安な様子です。

6日目、最終日は、1日体験型の講義で締めくくります。

まず、午前中は「聴くこと編」として、プロナーズの理事が管理組合の役員、管理会社のフロントマンに扮した理事会の様子をDVDで3話見てもらいます。この理事会の様子をみて、すすめ方の問題点について受講者が指摘してディスカッションを行います。これまで勉強してきた知識をふんだんに使って活発な意見交換をしながら、マンション管理士として必要な理事会に出席したときに問題を指摘する入口を体験してもらいました。

午後からの「話す事編」では8名全員で、前半ではプロナーズ理事が相談者に扮して、受講者に一人ずつ実際の相談に回答してもらいます。

その後、相談者に扮していたプロナーズ理事の模範解答を聞いて、実際の相談事例や、相談応答を体験して、その難しさやポイントを勉強します。

後半では、管理委託契約の見直し業務と顧問業務の2つのテーマから選択で、実際の管理組合の理事会に呼ばれた前提で一人ずつプレゼンテーションを行います。みんな、慣れないことに苦労しながらも、これまで勉強してきた事を言葉にしてお客さんに伝える事が、いかに難しいか、今後のトレーニングや実戦経験が大切かを肌を持って学びました。

また、このプレゼンの様子はDVDで撮影し、一人ずつに後日送付されます。これを見て反省し、今後の改善の糧にしてもらう事を目的としています。

以上で無事、6日間29コマ約42時間を超える研修を終了し、認定式で受講者全員に川原代表理事より認定証が手渡されました。

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この後は受講者、理事メンバーで懇親会に突入し、交流を深めてそれぞれの今後の健闘を誓い合い、2015年度の4月の研修は幕を閉じました。

次は10月7日に予定しているフォローアップ研修で5コマの研修を予定しています。

※ 予定講義は「第三者管理者方式」、「区分建物の登記」、「メディエーション」、「マンションの紛争」、「ホームページ活用法」となります。内容は開催後に追加アップします。

いかがでしたでしょうか?

今後、認定研修の受講を検討される方の参考になれば幸いです。

ご不明な点などはプロナーズ事務局(045-242-8417 or info@pro-ners.com )までお問い合わせください。