独立行政法人都市再生機構(UR都市機構)が7月19日、日本住宅公団が1962年から管理を始めた東京都北区の旧「赤羽台団地」(55棟・3373戸)の4棟が、同日開催された文化審議会で登録有形文化財に登録するよう答申された、と発表された。URによれば、団地住棟の登録が答申されるのは初めて。
登録を答申されたのは、「スターハウス」の愛称で有名なポイント型住棟(5階建て・15戸)3棟と板状階段室型住棟(同・40戸)1棟の計4棟。
旧団地は2000年以降順次建て替えられ、住棟のほとんどは現在「ヌーベル赤羽台」として再整備されているが、この4棟は戦後の住生活環境を表す文化資源として保存する。
URは6月19日、22年をめどに団地や都市の暮らしの変遷を学べる施設と当該保存住棟からなる情報発信エリアを旧団地に整備すると発表しており、保存住棟は建設当時の住戸再現モデルなどとして活用される。
赤羽台団地は当時、東京23区で初めて1000戸を超える大規模団地として造成された。今回登録答申された4棟については「希少で歴史的価値が高い」として昨年、一般社団法人日本建築学会が保存に関する要望書をURに提出している。
以上、マンション管理新聞第1111号より。
投稿者プロフィール
- マンション管理士(国家資格)・宅地建物取引士(国家資格)・区分所有管理士(マンション管理業協会認定資格で、管理業務主任者の上位資格)・マンション維持修繕技術者(マンション管理業協会認定資格)・管理業務主任者(国家資格)資格者で、奈良県初、大阪府堺市初かつ唯一のプロナーズ認定者
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