日時:2016年08月02日(火)13:00~16:30
講義テーマ:マンションの外壁 コンクリートのひび割れ補修へのアプローチ
講師:(一財)建材試験センター 真野孝次所長
東京理科大学 今本啓一教授
毎年、(一社)マンション管理業協会が実施する「マンション維持修繕技術者」資格取得者へのフォローアップ研修ですが、今年度は、マンション大規模修繕工事および劣化診断等で避けては通れないコンクリートに生じるひび割れ、その原因と適切な補修方法について「マンションの外壁 コンクリートのひび割れ補修へのアプローチ」をテーマとして、(公社)日本コンクリート工学会発行の「コンクリートのひび割れ調査、補修・補強指針 2013年」を参考に実務において必要となる知識やポイント、さらには、管理組合等に対して、コンクリートひび割れ補修の具体的な提案ができるような事例を中心にした講義を展開してくれました。
小職が注目したのは、今本啓一教授の講義の中で、「コンクリートは中性化しても、水がからまない限り、鉄筋は錆びない。」と明言。
とすれば、小職が最近になって、確信を持つに至ったことですが、大規模修繕工事の際に、第1回目が約12年目、第2回目が約24年目、第3回目が約36年目、第4回目が約48年目というように長期修繕計画等では策定されてはいますが、雨がかり部分でない箇所は上記のタームで実施する必要はないのではないか?
すなわち、非雨がかり部分は第2回目と第4回目に実施すれば、十分ではないか?そうすることにより、工事ら代金が大幅に削除できるのではないか、ということです。
そこで、小職は今本教授に上記の質問を投げかけてみました。
教授いわく「雨がかり部分以外はご指摘の通りで、場合によっては、ずっと、しなくても、良いかもしれません。ただ、屋根はあるが、共用廊下側部分全部が非雨がかり部分といえるのかの回答はいま、学会で検討中ですので、少し時間を下さい。」とのことでした。
(一社)マンション管理業協会が主催する同フォローアップ研修会は、非常に実践的で、毎回、役立つ講義を提供してくれます。
同資格取得者は毎年受講でき、一級建築士の方で当該資格を有する方々も毎回受講されています。
マンション管理士の方には、「マンション維持修繕技術者」の資格取得をおすすめいたします。
投稿者プロフィール
- マンション管理士(国家資格)・宅地建物取引士(国家資格)・区分所有管理士(マンション管理業協会認定資格で、管理業務主任者の上位資格)・マンション維持修繕技術者(マンション管理業協会認定資格)・管理業務主任者(国家資格)資格者で、奈良県初、大阪府堺市初かつ唯一のプロナーズ認定者
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