こんにちは。重松マンション管理士事務所の重松です。

先日1月30日に、千葉県マンション管理士会の研修会プログラムとして開催されたセミナーの講師を務めてきました。
テーマは、「大規模修繕工事における不適切コンサルタント問題」です。

管理組合(の修繕積立金)を狙った大規模修繕工事に関する問題については、談合の実態や悪質な設計コンサルタントの存在など、このブログでも何度か取り上げてきましたが、一昨年、日本マンション管理士会連合会に対して、不適切な設計コンサルタントの存在や相談窓口の活用等に関する「国土交通省からの通知」があり、その後各種メディアで大きく取り上げられたことも相まって、業界内でも今まで以上に関心が高まっていました。
事実、今回のセミナーも、案内直後に定員に達し、管理士会のスタッフは立ち見になるほどでした。

今回のセミナーでは、そうした背景をふまえながら、これまで当ブログでご紹介してきた内容から更に踏み込んで、生々しい談合の実態等を含めてお話ししました。それらの内容については後日別途書く予定ですが、今回はセミナーの様子のみ簡単にご紹介いたします。

当日の様子

講義内容は以下の通りで、私と施工会社の方2人で講師を務めました。

  1. はじめに
  2. 談合事例紹介
  3. 昨年までの業界の状況
  4. 管理会社、コンサルの動向
  5. 施工会社の体験談
  6. なぜ不適切コンサルが蔓延するのか?
  7. 管理組合が被害にあわないために
  8. さいごに

写真では分かりにくいですが、前述の通り会場は早々に満席になるほどで、50名の会場は後ろの方までギッシリ!
関心の高さをうかがい知ることができました。

ちなみに、写真は「管理組合が被害にあわないためのポイント」をお伝えしているところです。

「マンション管理士として何をすべきか?」を熱弁?中の様子。
今回のセミナーでは、まず不適切コンサルの存在と実際に行われている談合の実態を説明したうえで、マンション管理士が大規模修繕工事のコンサルティングを実施する場合のポイントや心得をお話しいたしました。
マンション管理士会所属のマンション管理士は、みな厳しい倫理規程の下に活動しているので釈迦に説法をするようではありましたが、このようなことが蔓延しているなか、絶対にマンション管理士の信頼を損なうことがないよう、想いを込めてお伝えしました。

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千葉県マンション管理士会顧問・マンションコミュニティ研究会代表の廣田信子さんも参加され、最後の質疑では何点か質問をされていました。

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投稿者プロフィール

重松 秀士
重松 秀士重松マンション管理士事務所 所長
プロナーズ理事(開発担当・監査人兼務)
マンション管理士、管理業務主任者、宅地建物取引主任者、ファイナンシャルプランナー、再開発プランナー、二級建築士、二級建築施工管理技士、建築設備検査資格者、甲種防火管理者、甲種危険物取扱者。
大手タイヤメーカー勤務を経て、平成15年2月マンション管理士として独立。財団法人マンション管理センターで嘱託社員として「マンションみらいネット」の立ち上げや「標準管理規約」第22条に対応する「開口部細則」の制定に従事。現在は約40件の管理組合と顧問契約を結びながら継続的な管理組合運営のサポートを行いつつ、大規模修繕工事や給排水管更新工事、管理コストの削減、管理費等の滞納、管理規約の改正等の個別コンサルティングを実施している。